a はΛ、b はβ、c は C


なにしろ人類の英知の賜である論理回路がシリコンウエハーに高密度に焼き付けられ、役割を持たせられた上でギチギチに詰められた装置ことコンピュータが最高にステキでカッチョいいと思うし好きなのですが、そもそも人類の英知の賜がこのくらいしかないと思っている俺に問題があるような気がします。

で、俺が最近ヤラれまくっているデバイスは、Palm Conputing Platform な商品(この場合は PalmV)なのです。是非みんなこれを使うといいし、俺はこれを使って幸せになっているような気がするので、使わない人々は幸せにならないような気さえします。

ただ、これはいわゆる PDA に分類される電子メモツール。PDA はこれまでにも各種存在したわけですが、どうも俺が持つに至らなかった理由は、「そんなに俺には情報がない」ということに尽きた訳で。PDA は、極言するなら、「自分の周りにある情報をどうしておきたいか」という命題に対する解の一つですので、以前は「割と放っておいてよい」状態だったのが、最近になって「どっかに整理しないとやってられない」状態になったのだと言えましょう。

Palm が、その開発環境をオープンにし、またユーザレベルでローカライズが計られ、市場として成熟してきたことが、PDA 界にガツンと衝撃を与えたのは結構正しい見解だと思いますが、その文字入力方式を全くの独自にしてしまったことも、PDA 界にグワラゴラガキーンと衝撃を与えたんじゃないでしょうか。この、文字入力方式がえらく斬新だったにもかかわらず、ユーザが増えたってのがオモロい現象だと思います。

で、この Graffiti と呼ばれる文字入力方式なんですが、結構速攻で慣れてしまうところが面白みです。例えるなら、誰しもストリートファイター(もしくはそれっぽい格闘ゲーム)で、昇龍拳が出せなかったので練習を重ねたことがあると思いますが、結構速攻で慣れたこと思います。そんな感じです。

ただ、ゲームの場合は「体得しないと勝てない!」という餌があるので、結構やっきになって覚えるのですが、Palm の文字入力の場合は「体得しないと買ったのに意味がない!」という餌以前の問題になりますので、深刻さはこっちが上です。

なんて書くと、「またしち面倒くせえ作業を覚えないといけねえのかいこのトントンチキ!」と思われるかもしれませんが、「ケツ蹴りアッパー昇竜拳」や「PKキャンセルジャイアントスイング」「十連コンボ」「遅刻しそうでパンをくわえて走ってたら曲がり角でゴチンとな!」などを練習し、それが決まった快感を知る人であれば、手元を見ないで書いていったのに、自分の名前が Palm に高速に記入された瞬間、ゾクッとした快感が走るはずです。つうか俺は走りました。

PC をある程度いじられた方でしたら、いわゆる qwerty なキーボードを経由する場合、打ちたい文字をローマ字に変換してしまう作業はほとんど意識しなくなっていると思いますが、同じローマ字入力とはいえ、Palm ではもう一度頭の中でローマ字を一文字一文字作り直す必要がずっとつきまとうという特徴があります。これが、新鮮な快感なんでしょうね。

で、結局なんなのかというと、10/16 から iMac が新しくなっても、俺が使ってる Rev.B のように赤外端子はついてないから、Palm 所有しても IrSync ができないだろ〜! コノ〜! というやせ我慢をしていきたい、と、こういう寸法なのでした。


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