55mmの優しい画角
実家に帰ってPETRI V6を使ってきましたよ。
父親に見せるなり、どうも記憶が曖昧だけど、形状はこれに近い。買った時期もたぶんこの機種があった頃。でもファインダーから露出が見えたはず…ホットシューあったはず…露出計用の電池を入れる場所があったはず…となり、さらに検索した結果、やはりPETRIはPETRIでもFTだ、という結論に達した。ちなみに当時小学校~中学校だった姉は「そんなカタチだったと思うけど、最期まで使えなかったから詳しいことはわかんない」ということで参考にならなかった。
んで、露出計もないので手元のデジカメを露出計代わりに、±0.5EVは無視する感じで近似値までガチャガチャと数値をいじってマニュアル撮影をしてみる。30年前のNational製のストロボを繋いでみて、フラッシュ撮影もしてみる。ファインダーも曇りなく、巻き上げもしっかりしてて「あー、金属でできたメカをいじってるな~」という実感が楽しい。しかし視度補正がないとピントがあってるかわからないという父親は終始苦労してたようだ。しかし55mmの素直な画角は、片目で見る視野角とほぼ同一なだけあって、構図作りがしやすい。優しい画角だ。んで慣れてくると「ここはさっきより暗いから+1でいいかな」とか「さっきより明るいから-1でいいな」と、目がEVの相対差を感じるようになってくる。これは15年前の写真部現役以来の感覚。
24本と取り終え、底面のボタンをポチリと押してから、懐かしい巻き上げの儀式を経てフィルムを取り出す。近所の30分同プリに出して待つと…フォーカスに成功してるとちょっと信じられないくらい精細な写真ができあがった。いやはや約30年前のレンズとは思えないなあ。十分実用的だ。
ということで次はPETRI FT探しの旅に出る予定。