PICA-MEQUE

Thursday, April 28th

ディストリビューション進化


OSのコアは一緒なのに、のっける上モノが違ったり、パッケージの配布形態が違ったり、思想が違ったり、ブートメディアが違ったりで、Linuxには配布者によって多数の形態があり、各々がディストリビューションと呼ばれている。その種類はここここを見ていただくとして、どうも、Linuxのディストリビューションの進化が、ゲーム機の進化に見えてしかたがない。

その昔、とにかくコンピュータでゲームをするんだ! と8bitマイコン機でゲームをするスタイルがslackwareぽいのに対して、いろいろゲームを作りやすくしましたからね~、家庭用テレビで遊んでね~と登場したファミコンぽいのがPlamo、もっと基礎機能を鍛えて即現場寄りにしたRedhatがスーファミ、携帯性を重視したゲームボーイがKNOPPIX、さらに携帯性を重視したケータイJavaアプリみたいなのがFDブートのLinux、みたいな。(原理主義的に回帰した非商用のDebianに相当するゲーム機はなさそうだけど)

Linuxでどうこうする、という目的よりも、Linuxをいろんな局面で使えるようにする、ということが目的化してるかのようなこの進化が、ゲームの中身は一緒なのに、どこでゲームをするか、という目的でゲーム機器が進化したように見えるのだ。

そろそろ、オルタナとしてNintendo DSくらいの、ゲームそのものを変える思想をもったディストリビューションが出てくるんじゃないか(もしくはもうあるんじゃないか)と思う次第。

(ところでディストリビューションをディストロと呼ぶと急にラテンぽくなるし、ディストリと呼ぶと変な病名みたいになる。)

04.28.05 @ 06:12 PM JST [link]


Wednesday, April 27th

プロフェッショナル分野


アイッテー業界8年生にして、やっとオンラインのシステム開発プロジェクトのレイヤがぼんやりわかって来た気がする。
たぶん基本レイヤはこうだ。



|業務設計屋(とにかく要件の交渉する人)
|アーキテクト(基本構成と開発フレームワーク決める人)
|インフラ技術屋(サーバ屋、NW屋…)
|プログラマ(DB屋も含む)

マシン
(その他プロマネが全域共通に要る)

基本、それぞれのレイヤは上層、もしくは下層とだけインタフェースすればよさそうな関係にあり、プロトコルスタックにも似ている。
どんなに小規模な開発でも、このレイヤ構造のどれかが抜けているとしょうもないことになる気がする。ただ、まだよくわかんないのは「さっさと作る規模のプロジェクト」の場合、どこまで兼務してもよいかというテーマだ。直感的にはリスクの顕在化を行う上では、可分、不可分があるように思えるのだが。(世の中には都合のいいようにジェネラリストはいないのだ)

あとは、作る対象によって、DBのスペシャリストが要るね、だとか、特定のパッケージのスペシャリストが要るね、などを判断すればよさそう。

ただしこれは開発フェーズでの体制の話であって、「まだ作るモノが決まってない」とか、「何を作ったらいいかも含めて対応する」だとかの場合は、もっと軽量で少数精鋭な状態にしなきゃいけないだろうなあ。

04.27.05 @ 05:45 PM JST [link]


Monday, April 25th

コンピュータは2台以上要る


よくPC系のトラブルについて社内でも私的にも相談されるのだけど、本日ふと「もしかしたらパソコン(同一OSがベター)は一人2台以上所有する時期になってるのでは」という仮説を急に思いついた。その根拠はこうだ。

・再現性を確認
「こういう操作をするとこうなるんだけど」というトラブルがあった場合は、それがその時だけ発生したものなのか、通常状態にあるマシンでも再現できるのかをまず切り分けないといけない。2台以上あれば一人でそこまで切り分けができる。

・片方はいじり倒す用の実験機
ちょっと気になるユーティリティーを入れよう、と思っても、堅実さが求められる作業環境に手を入れていろいろ止まってしまっては元も子もない。そんな時はいつでもブートパーティションから元に戻せるようなマシンがあり、そっちで試すことにすれば気が楽だ。

・バックアップはマシン間の方が効率がいい
例えば50GBのアーカイブが1台に溜まったとして、どっかに退避させたいとなったらどうしましょう。光学メディアに書くって言っても、DVD何枚焼けばいいのやら。こんな時は、LANに接続された別のマシンに丸々退避するのが最も楽だ。専用ストレージをマシン間に置くのが最も信頼性高いけどね。

・やりたいことを止めたくなかったら2台あった方がいい
例えばパワポ作業してたとして、メイン機がフリーズし、再起動してもダメー! となったら、同時にメールやブラウジングの手段も奪われてしまう。似た環境が近くにあれば、とりあえず目の前のタスクをもっかいやればいいからまだ気が楽だ(やっぱり気が重いだろうけど)。目の前のタスクがmixi更新だったら別にOSも問わないしね。

細かいこと言うと、やれブートディスク作るだとか、周辺機器の動作確認をするだとかでもやっぱり2台以上あるとラクだ。んー、こう考えると、一人に2台以上ではなく、同一拠点に2台以上、だな。

04.25.05 @ 10:56 PM JST [link]


Friday, April 22nd

海の向こうのおっさん作業


まるで前向きな開発姿勢の見えないGreymatterを惰性で使っている俺ですが、どうやらメジャーどころのMovableTypeなどは軒並みspaまられて大変らしい。けど、まさかGreymatterを狙う暇なおっさんもいまい、とタカをくくっていたら、どさどさとカジノspamが届くようになりました。暇なおっさんは実在した。

で、泣きながらspamを消して(Greymatterはとてもコメントが消しにくい)、IP BANNリストも埋めてって、どうせスクリプトアタックだろうと、コメントを発生させる部分の gm-comment.cgi を gm-com.cgi なんてな名前にリネームし、関連するコードも修正し、さあこれで数年大丈夫だろうと構えてみた。

これでもspaまれるなら、海の向こうにもっと暇なおっさんがいて、スクリプトのエラーログを見ながらspam対象になりそうなサイトリストを編集してんだろう。

するとどうでしょう。その日のうちにspaまれました。
もっと暇なおっさんもいたのだ。こうなったら gm-%7E.cgiとかメタ文字入れたファイル名にしてやる。

それはそうと、ブログ作法では「TBありがとうございます」と言ってからコメントすんのね。TBしようもないネタしか書けなくて、TBできないtoolしか使ってなくてホントよかった。

04.22.05 @ 01:15 PM JST [link]


Friday, April 15th

ツリーでモノを考えろ


マインドマップは、このサイトでは変な自己啓発用ツールみたいだが、放射する思考・発想をロギングするツールとして確かに有効だ。

昔から、自分の取るメモは「これがこうしてああなって、その付帯情報はこれとこれで...」というのを丸とリンクで表現したものなのだが、だいたいが書いてるうちに途中で漢字がわからなくなって&聞き漏らして&領域がなくなって&疲れてダメになる。パワポでもワードでも箇条書きのレベルを変えていくことで同じようなアプローチによる整理はできるのだけど、変にツリーが深くなってうまくいってない。樹形図でものごとを示していきたい、という欲求はあっても、今あるツールと白いキャンパスノートでは辛いな…と思ってたところに、たまたまマインドマップについてアツく語ってるサイトや人を見かけるようになり、興味が膨らんだのだ。

さっそく、タダで使えるfreemindを入れてみたのだが、まあUIにちょっと慣れは必要ながら、面白い。無駄なことでも何でも、モクモクと子ノードを増やして思いついたことを記していって、後にポイントとなるところだけ表示させればいいのだ。

ただ、最終的に綺麗な樹形図になるように発想できるかどうかは訓練が要るな。

04.15.05 @ 06:19 PM JST [link]


天 体


突然だが、天体はいい。

天体は俺が生きてる間はほとんど姿を変えないようでいて、実はごくゆっくり変わってたり、急に変わったりする。本州くらいだったらどこ行っても同じ季節には同じ天体が見えるくせに、都市部と田舎では見える密度が違ったりする。一日一回転するようでいて、実は一日1+1/365回転している…と思ったら回転しているのは俺らで、天体自体は軸をマクロに見れば見るほど動いていなかったりする。いい。

天体を見たり考えたりするという行為は、普段の生活の軸とはとんでもなく乖離した、マクロな軸で見たり考えたりする行為に直結する。だからって「東西南北だって太陽系から見れば意味のある座標ではない」とか抜かす発想がいちいち地に足がついてない腐れ理系みたいなことを言うつもりはないが、悠久のガンジスを眺めて(眺めたことないけど)しんみりする気持ちの、もっとマクロなしんみり感が得られたりする。

で、セガトイズから大平氏作のメガスターが商品化されるのだそうだ。いい話だ。ドーム状のテントに投影して口を半開きにして一晩中眺めたい。

その前に高山にテント張って実際見ればいいのだけどな。

04.15.05 @ 06:00 PM JST [link]


Thursday, April 7th

漫画読みの独り言


猿漫の昔から、
 ・ジャンプ=友情、努力、勝利
 ・サンデー=あだち充
 ・マガジン=コンポラ先生
 ・チャンピオン=立原あゆみ
てなことは自明であるように言われてますし、実際そんなキャラ分けが明確だったはずなのですが、今のジャンプは丁度デスノートもなく半端な状態に、今のサンデーはあたち先生の連載も終わって半端な状態に、マガジンはガチンコ不良ものと赤松健ワールドが混在した半端な状態に、今のチャンピオンは変な深夜アニメタイアップが増えてやっぱり半端な状態にあり、各々のカラーがだいぶ揺らいでいる状態にあると言えましょう。

では、簡単にどう例えられるかを考えると、
 ・ジャンプ=るろ剣の亜流だらけ+ボーボボ
 ・サンデー=最もいろいろ混ざってるが基本はコロコロ感覚
 ・マガジン=半分同人誌
 ・チャンピオン=半分同人誌
という状態。

ターゲット層を年齢的に固定で見ていて、テーマを変える気もない(すなわち読者離れを許す)のがジャンプとサンデー。ターゲット層を流動的に捉えたがゆえに、声の大きい読者様のニーズに答えているのがマガジンとチャンピオン、てな感じだろうか。(とりあえずサンデーはミノルは素晴らしいが、兄がどうとかいうボーボボ亜流はさっさとやめるべきだ)

一方、青年誌はもともと同じ年齢層を奪い合っていて、雑誌の傾向はそんなにないはずだったのだけど、注意して読んでみると、
 スピリッツ=広告代理店に就職した〜い。でも就職難万歳
 ヤンマガ=車好き万歳
 ヤンサン=全ては喜国雅彦に帰結
 ヤンジャン=最大公約数
 モーニング=上記4誌を卒業したスノッブさん向け
 ヤングアニマル=M字開脚&バイオレンス
みたいな区分がはっきりしてきている。

部数最大のヤンマガと、独自性では他の追随を許さないアニマルはいいとして、新連載がことごとく酷いスピリッツと、画太郎先生を失い、カッパが頼り以外はどこに独自性があるかわからないヤンジャンはそろそろガラリと変わって欲しいものだ。

とはいえ、一週間を通して一番楽しみなのはサンデーだったりします。

04.07.05 @ 01:13 AM JST [link]


Monday, April 4th

Google Desktop


超便利だったんだけど、全20GB中、18GBまで膨れてたとこにindex作ってもらったら、indexだけで1GBになっちゃった。
継続できずまた会う日までとuninstall。

するとIEが立ち上がって「なんでuninstallしたのん?」と聞いてくる。こういうとこにフィードバック手段があるってのは上手いなー。

04.04.05 @ 05:39 PM JST [link]


松藻チャージ


日曜の昼間っから空きっ腹にビール700mlほど放り込んだらガクンガクンに酔っぱらい、そのまま夜には二日酔い。ああ頸椎がダルくて首が据わらない。ガキ使やってるのに二日酔いだよ。

こんな時は味噌汁でも呑んで…と在庫を漁ってみたが、味噌汁の具になりそうなのは乾物だけ。しかし三陸産の松藻が残っていた。松藻の潮の香りと食感なら俺を救ってくれるかもしれない!

で、いりこ出汁の素を火に掛けて秋田田舎味噌を投入。火が通ったら椀に盛って松藻を散らし、潮の香りを感じつつズズーっと飲み、シャキシャキと松藻を咀嚼。んまい。もう一杯。二日酔いだとなぜか敏感になり、無化調でないと受け付けないため、インスタント味噌汁はキツいのだが、これなら大丈夫だ。

じわっと滲みてきた。チャージ完了。また実家にお願いして松藻在庫を確保しておこう。

04.04.05 @ 03:10 PM JST [link]


Saturday, April 2nd

ある種の人の共通認識を想定しつつも取捨選択


まあメモです。

ロクジェ最終回。下北沢02:45。茶沢通りを自宅方向に歩きながらぼんやり考えたのは、「アタマのいい人は自分の属さないある種の人、の共通認識を洞察した上で、それを是とするかどうかを効率なり効果なりで優先させることができている、んじゃないかなー」、なんてことでした。

踏まえた上で自分がどうするか決められる>>>(超えられない壁)>>>共通認識を察する>ある種の存在を察する

みたいな。たぶん俺が求めるところの自我のはっきりしてる様、がこれなのかもしれない。ある種、に対する洞察は徹底的な謙虚さが必要。

04.02.05 @ 03:58 AM JST [link]




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