PICA-MEQUE

Monday, February 21st

コンピューティングの自由


コンピューティングとは「コンピュータを使うこと」にまるで相違ない訳だけど、Windows に月例パッチをあてつつ、Word で文章書いて Excel で表にして Outlook でメールして PowerPoint でプレゼンにして、Iria や Reget でダウソして、なんて行為をルーチンにしていると、果たして俺は今コンピューティングをしているのかと疑問に思うことがある。おっとまたF1押しちゃって変なヘルプが開いたぞ、おっとまた変な段組がなされて意図してない箇条書きになってるぞ、とか。おっとまたメールにテキストしか書いてない Word が添付されてるから、また一々 Word 立ち上げるぞ、とか。

んで家に帰って OSX を立ち上げて Mail.app などでメールを読んでると、迷惑メールフィルタがループに落ちたのかわかんないけど、ピタと固まってお返事をしてくれなかったり、撮った写真のサイズを変えようと思って GraphicConverter なんか立ち上げてペチペチやるのだけど、今一、こう、直感的な操作ができなくてイライラしたり。そして月例パッチ当てたり。こういう瞬間も、どうもコンピューティングをしている気分にはなれない。言い方は悪いけど、OSとアプリに隷属しているような気分になる。

俺がUNIX好きなことは大分前に書いたことがあって、その際に醍醐味としたスタイルについて再度考えると、こういう、データモデルも加工手段も、OSやパッケージソフトという呪縛を離れて自由に選択できる状態こそが、コンピューティングの本質なんじゃないかと思う。タダだから望ましいとかじゃないくて、手段が自由になるから望ましいのだ。(例えば Photoshop や ImageReady のドロップレットは、Adobe のエンジンを使って単純作業を省力化するいい手段だ)

例えば、最近教えてもらった海外動向だけど、携帯電話はキャリア非依存になる流れがあって、この流れが国内でも有効になれば、汎用携帯を買ってSIMカードを入れ替えれば、Docomoでもauでもvodafoneでも使えるようになる日が来るようだ(でもたぶんWILLCOM対応はムリだろう)。これも、キャリアという障壁を越えて好きなツールを選択できる自由がある好例。

かといって一足飛びに身の回り全てをGNUにしちゃうという選択も困難で、苦悩は続くわけだけど、「好きな処理方式をどこでも採用できる状態」こそがコンピューティングの自由とし、目の前の環境を config していく姿勢は忘れないようにしていたい。

とりあえず Windows には cygwin をブチこもう。OSX には DeveloperTool をインストールしよう。モバイルしたかったらリナザウを持とう(←これはちょっと高い)。

02.21.05 @ 02:35 PM JST [link]


Friday, February 18th

Hα輝線


EOS20Daを受注生産するよと発表された。なんでもHα輝線の通過率を2.5倍に上げることで、赤外に近い波長の星雲を撮影できるようになるとのこと。こうやって草の根で培われた改造技術もあるのだが、それをサポートしますよ、と言ったキヤノン殿は偉いなあ(ニコンの改造例もあるのだが)。

で、Hα輝線て何なのよ? と気になった、元天文部も囓ってたけどそんなに知識のない俺はいろいろとググる訳ですが、要は6563Å(オングストローム)の波長で、水素がプラズマ電離して放つ特徴的な光線なようだ。なるほど。

以上まとめると、遠いソラの向こうで、恒星から発せられた紫外線で、ガス星雲の構成要素である水素が電離して、それが地球で捕捉できる、と。でも赤外に近いから工夫しないと撮影できない、と。てなことは昔から知られてるのだろうけど、このたびオフィシャルなデジカメでは初のサポートを行いました、という話であることがわかり、自然科学はいつだって悠久で浪漫があると感じた次第。

参考:散光星雲[Wikipedia]

この製品、ちょっと残念なのは普通の被写体を撮るときは赤外フィルタつけてねという制限事項か。

02.18.05 @ 02:45 PM JST [link]


Tuesday, February 8th

産学協同でRX-78


三菱重工のアレ(MHI)を見て、12年ほど前に、自分の学校の工学部の構造が判った時点での仲間内の盛り上がりを思い出した。

当時、学部内は機械(航空)、電気・情報、応用物理、金属・材料、資源、建築、原子核なんてな系に分かれていたのだが、そうなってくると次の話題は「どう分担するとガンダムはできるか」の一点だった。

「まずは金属系がガンダリウム合金(ルナ・チタニウム)を製造し、加工技術を得る」
「機械系がムーバブルフレームを構築し、制御系を実装する」
「情報系がOSとマンマシン部分を製造する」
「建築系がデザインする」
「原子核が動力源についてどうにかする」
ここまではスムーズだった。が、

「…電気系が配線?する?」
「…応用物理はわかんねえな。資源もわかんね」

ということで、ガンダムのためという視点では彼らはそんなに活躍の場がなかった(ように思った)ため、自分は情報系に進んだのだった。あれから12年か~。そろそろ旧ザクくらいできてんでないの? ワールドレコーズのロボットバトルを見る限り、そろそろできそうだが。

で、今も情報系の自分だが、情報システムの話と機械制御系のソフトウェアの話はまるでレイヤが違うと気づいたのは最近だ。

02.08.05 @ 05:40 PM JST [link]




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