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04/28/2005: "ディストリビューション進化"
OSのコアは一緒なのに、のっける上モノが違ったり、パッケージの配布形態が違ったり、思想が違ったり、ブートメディアが違ったりで、Linuxには配布者によって多数の形態があり、各々がディストリビューションと呼ばれている。その種類はここやここを見ていただくとして、どうも、Linuxのディストリビューションの進化が、ゲーム機の進化に見えてしかたがない。
その昔、とにかくコンピュータでゲームをするんだ! と8bitマイコン機でゲームをするスタイルがslackwareぽいのに対して、いろいろゲームを作りやすくしましたからね~、家庭用テレビで遊んでね~と登場したファミコンぽいのがPlamo、もっと基礎機能を鍛えて即現場寄りにしたRedhatがスーファミ、携帯性を重視したゲームボーイがKNOPPIX、さらに携帯性を重視したケータイJavaアプリみたいなのがFDブートのLinux、みたいな。(原理主義的に回帰した非商用のDebianに相当するゲーム機はなさそうだけど)
Linuxでどうこうする、という目的よりも、Linuxをいろんな局面で使えるようにする、ということが目的化してるかのようなこの進化が、ゲームの中身は一緒なのに、どこでゲームをするか、という目的でゲーム機器が進化したように見えるのだ。
そろそろ、オルタナとしてNintendo DSくらいの、ゲームそのものを変える思想をもったディストリビューションが出てくるんじゃないか(もしくはもうあるんじゃないか)と思う次第。
(ところでディストリビューションをディストロと呼ぶと急にラテンぽくなるし、ディストリと呼ぶと変な病名みたいになる。)