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08/26/2004: "フィット安堵ギャップ"
ビジネスそのものと違って、情報システム企画のためにすべきことは割と明確で、しかるべき人々の合意の下にある「あるべき姿」に対し、現状がどんだけかけ離れてるか分析した上で、埋めるためにはどういう手段があるか、てなアプローチで、作るべきものの姿を決めていきます。
で、その次のアプローチは、100%埋めるための手段は世の中的にないけど、80%に近づける手段があって、じゃああと残り20%はどうやって行きましょうね、なんてなことを考えるんですが、これをフィットアンドギャップ分析などと横文字で言ったりします。(前の段落もオトナ横文字で言うと、プロパーなメンバーにコンセンサスが得られたToBe像に対する、AsIsの分析とか言いますな。普通に言えばいいのに)
この考え方はアイテー業界のものだけじゃなく、割と普遍的な問題解決法だろうなあ、とうっすらと思ってたのだけど、フィットアンドギャップ分析という単語そのものも含んで、ここまでモデル化された考え方が他の業界に存在するかどうかがわからない。ググってもアイッテー関係しか出てこない。
まあ、情報システムの場合は、究極的には費用対効果、という(測定はしづらいけど)明確な指標があって、あるべき姿が求めやすいからこそこういう考え方が即使えるのかもしんないけど、一般的な問題の解決にあたって、アプローチとしては有効な場合もあるんじゃなかろうかと。
そんな感じで適合性分析を鍛えている日々であります。