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07/14/2004: "騙されないゾ!"
自意識の高い若いモンは大概「騙されないゾ!」と息巻いている。そして誰かが誰かに騙されているのを発見しては鬼のクビを取ったように騙した側を糾弾し、騙された側を無能と呼んじゃう状態だ。知的好奇心が災いし、ある程度構造が見えちゃった人がスノッブになるのと一緒だ。
が、一個人というか自分を鑑みるに、世の中全部に対するリテラシはそんなに身に付かない。お勉強しつつ、己の学習力のなさに愕然とすることもあった。が、騙されないことは大事だが、知らないことがあってもいいと開き直って、「内部構造は隠蔽されて表面(インタフェース)だけ見えてる」ことはそんなに不幸ではないと考えるようにした。
OOPにおけるインタフェースとは戻り値、引数、メソッド名らの列挙であり、それは実装継承という呼び方で内部処理を書かれる運命にある。AさんとBさんが別のクラスのコーディングをする際には、互いのインタフェースだけ知ってればいいように、という配慮だ。
例えば自分にとっては法律や経済構造は(主観的に)隠蔽されている。内部を理解できそうにもない。が、騙されている感はないのは、現在までは、それらの引数、戻り値、メソッド名が何なのかがわかるけど、どうやってるか、という内部構造はうまいこと隠蔽されていると感じるからだ。
逆に、インタフェースが曖昧なシステム、人間、企み、商売、こういうのこそタチが悪い。キナ臭いインタフェースをしているものへの感度は上げていきたい。例えばすでにあるインタフェースをそのまま実装継承したかのようにでいて、実はインタフェースなヤツ。インタフェースからオブジェクトは許されてませんよー。